お掃除ロボットのエアコンは買うな!

2014年の消費税の値上げ前に購入されたエアコンの約半数がなんとお掃除ロボットエアコンであるというリフォーム業者の証言があります。

お掃除ロボットエアコンは、本当に良いのでしょうか?

量販店の店員は、決して言わないお掃除ロボットエアコンのデメリット

①かって言われた「10年間手入れ不要」全くのウソ

ハウスクリーニングにご家庭を訪問した際に、お客様からよくご相談を受けます。
「10年間手入れ不要といわれて、お掃除ロボットエアコン」を買ったけど、見てもらえないかということです。
見てみると、送風ファンの周りにはカビがびっしりです。
また、アルミフィン(熱交換器)周りには、埃も多く見受けられます。

さすがに最近は、「10年間手入れ不要」とは、あまり言わないようですが、
「手入れ不要」と思っている方は、かなりいらっしゃるようです。

そう、お掃除ロボットエアコンは、頻度の違いこそあれ手入れは必要なのです。
「手入れ不要」と思い込んで、放っておくと部屋中にカビの胞子を拡散したり、冷暖機能が低下することがあります。

②リビングには、お掃除ロボットエアコンは取り付けるな。

エアコンの機能を維持することの大敵は、タバコの煙・油煙・粉じんです。

お掃除ロボットエアコンを設置されているご家庭のほとんどが、リビングに設置されています。
寝室や子供部屋などは、比較的シンプルなタイプが多いですね。

お掃除ロボットエアコンは、購入価格も高く、高機能のエアコンは使用頻度が高いリビングに設置されている場合が多いです。

まれに、いわゆる豪邸の場合、リビング以外にも複数台設置されていることもありますが、ほとんどのご家庭は、リビングのみの場合が一般的です。

リビングが問題なのは、
キッチンが近いことです。
また、室内で喫煙される場合は、リビングが一番滞留時間が長いですから、たばこの煙の影響も大きいですね。

キッチンが近いと換気扇で排出されなかった油煙がリビングに回り、エアコンが吸ってしまいます。

吸い込んだ油煙の油分は、フィルターに付着します。

お掃除ロボットエアコンのフィルター掃除機能は、すごく単純な表現をすると、
網戸にたまった埃をブラシで掻き取って、埃を除去するシステムです。
でも、油っぽい埃はどうなるのでしょうか?・・・・・

網戸の場合ですと、洗剤を付けないと落ちませんよね。

取扱説明書には、「フィルターに油分が付着したら、フィルターを取り外して洗浄してくれ」と書いてあるはずです。

フィルターに付いた油

でも、量販店の店員はそんなことは説明はしないでしょう。
だって、ほとんどの方がリビングにお掃除ロボットエアコンを設置するのですから。
画像のフィルターは、油の付着でフィルターが目詰まりしています。

粉じんが問題になるのは、業務用に使用した場合です。
ペットショップやパン屋さんなどがその典型です。



③送風ファンなどには、やっぱりカビが生えます

エアコンにカビを生えにくくするシステムに、「内部洗浄」というのがあります。
お掃除ロボットエアコンには、ほとんどの機種でこの「内部洗浄」機能は付加されています。

内部洗浄とは、
エアコンで冷房運転をすると、アルミフィン(熱交換器)が冷えたために、結露が発生します。
発生した水は、ホースを伝って屋外に搬出されます。
この結露が発生したときに、アルミフィンはもちろん、ファンなどの内部が湿気てしまいます。
この湿気がカビの原因となりますので、
送風運転や弱い暖房運転によって、内部を乾燥させるのが「内部洗浄」の主な働きです。

内部洗浄機能のあるエアコンは、他の機種と比較してカビが生えにくくなります。

が、が、が・・・
やっぱりカビは生えてしまいます。
どうしようもないですね。
画像の説明
カビが発生すると、エアコンのからの風は臭くなります。
また、ファンに付いている黒いものはほとんどがカビですので、ファンが回る度にカビの胞子をまき散らすこととなるのです。

内部洗浄機能の付いているお掃除ロボットエアコンも、結局分解洗浄が必要となるのです。

④実は、フィルターが清掃されていない事が多い

⑤アルミフィン(熱交換器)に大量のホコリが付着していることが多い

④と⑤は、かなり近い内容なので、一緒に書きます

お掃除ロボットは、油に弱い

②で説明したように、ほとんどの家庭でお掃除ロボットエアコンは、リビングに設置されます。
そして、キッチンの油煙を吸い込み、フィルターは油っぽくなります。
油っぽくなったフィルターに付いた埃が、微粒子の場合はまだいいのですが、埃が大きな塊になったりすると、フィルターのお掃除機のは十分に働かないことがあります。

埃の糞詰まり

フィルターに付いた埃は、ダストボックスに溜められるか、ホースを通じて屋外に搬出されます。
お掃除ロボットエアコンは、「何もしなくて良い」と思っている人、取り扱い説明書をよく読んでいない人は、掻き取った埃のことに無頓着になりがちです。
ダストボックスが埃で満杯になっている事例はよく見ます。
また、屋外へ搬出するタイプの場合、そのホースが詰まることもあります。
埃の糞詰まりです。
そうなると、埃は次から次へと掻き取ってくるので、その埃の行き場がなくなり、アルミフィンの周りが埃だらけになることがあります。

多くの埃が溜まると、エアコンにかなりダメージを与えることになります。
アルミフィンにヒダに入り込むと、十分に除去できないこともあります。
埃が、糸状になり、毛細管現象の形でドレンパン(特に背面側)の水を滴り落とすこととなり、水漏れを起こすこともあります。

フィルターがカバーしないところに埃が溜まる。

画像を見ると分かりますが、通常のエアコンに比べて、フィルターの始まる位置(フィルターの一番下)が通常のエアコンに比べて、高い位置にあります。

5%,フィルターの位置

つまり、画像の黄色いバーの上部分にフィルターがあり、その下はフィルターはカバーしていないのです。

フィルターに付着した埃を掻き取るためのロールなどの部品があるために、フィルターの位置が高くなっているのです。

重要なのは、このロールなどの部品の裏側にもアルミフィン(熱交換器)あるということです。

アルミフィン部分は、冷暖房のために室内空気を吸い込む部分です。
室内空気を吸い込む部分をフィルターがカバーしていないのです。

だから、お掃除ロボット機能が十分に機能していても、フィルターでカバーされていない所から、空気と一緒に埃も吸入してしまうのです。

20%,お掃除ロボットの埃

お掃除ロボットエアコンを開けてみると、通常のエアコンにはあまり見られないところに、多くの埃が溜まっていることが多く見受けられます。

⑥購入費も高く、分解洗浄費も高い。

最近、お掃除ロボットエアコンの価格は、かなり下がってきました。
とはいえ、付加機能が付いている分だけ、価格は高くなっています。
安い機種では、5万円を切っている物もあります。
それでも、通常のエアコンよりは、1万程度高いようです。(同メーカー・同タイプででの比較)

お掃除ロボットエアコンの売れ筋では、10万~12万の価格帯のようです。

さて、お掃除ロボットエアコン内部洗浄を業者に依頼する価格でも、通常のエアコンよりかなり高くなります。
なぜ、高くなるかというと、一番の理由は作業時間の長さです。

通常のエアコンで、分解洗浄に要する時間は、1.5~2時間程度です。
それに対して、お掃除ロボットエアコンの分解洗浄時間は、3~4時間かかります。

お掃除ロボットエアコンのカバーを開けてみると、複雑に細い線が走り回っています。
壁掛け家庭用エアコンの小さい本体の中に、様々な機能が取り付けられており、とても分解することを前提に作られているとは思えない構造です。

当店がご訪問したあるご家庭の奥様が、
メーカーに分解内部洗浄を依頼しようと電話した際、
「お掃除ロボットエアコン」と告げると、メーカーの技術者に嫌がられたとおっしゃっていました。

お掃除ロボットエアコンの分解洗浄価格は、
18,000円程度が主流のようです。
お掃除ロボットエアコンの洗浄を行っている業者でも、特定のメーカーのエアコンは、取り扱わない所も多いです。

気を付けなければならないのは、
分解洗浄と称して、その代金を頂きながら、完全分解ではなく簡易分解で済ませている業者が多いということです。

特に自社社員ではなく、受注のみで現場は下請け業者の場合に、多く発生する傾向があります。
直下請ならまだその比率は少ないかもしれませんが、元請の意向が伝わらない孫請け業者になると、作業の品質は保証できません。

果たして、お掃除ロボットエアコンのメリットはどこにあるのでしょうか!?

もし、あなたがお掃除ロボットエアコンを購入したら、
・寝室などの油っけの少ないところ
・吹き抜けの高い位置への設置
された方が賢明でしょう。

それでも、年に1回ぐらいは、お掃除機能が正確に機能していることの確認とダストボックス埃を廃棄するために点検が必要です。